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元産婦人科ナースが自分で実験!母乳量アップの5つのメソッド

産婦人科の看護師時代、およそ500人以上のおっぱいに関わってきました。

乳頭が切れた人、血豆ができた人、搾乳を頑張った人、陥没乳頭の人、乳頭と赤ちゃんの口のバランスが合わなかった人、いろんな人がいました。

その人やおっぱいの状況に合わせて、いろいろ対策や乗り越え方が変わってくるので、一概にこれが正解!と言えないのが母乳育児の大変さであり、奥の深さ。

500人の授乳介助の経験と、自分の産後の体験から得た、母乳量アップのメソッドをお伝えしたいと思います!

母乳量アップの基本メソッド

「3首防寒」が基本!とにかく体を冷やさない

おっぱいは、ママの血液から作り出されるので血液の流れが悪くなるとおっぱいの出が悪くなります。

血液の流れが悪くなる大きな原因が体の冷えです

体が冷えると、血管が収縮して血液の流れが悪くなります。

細いホース(収縮した血管)より、太いホース(拡がった血管)のほうが水がよく出るのと同じですね。

体の冷えは産後の肥立ちも悪くするので、首、手首、足首のいわゆる3首の防寒はしっかりしておき、できるだけ体が冷えないように対策しておきましょう!

特に冬に出産のママは、出産後のパジャマや普段着はハイネックのものや、フリースなどの温かい素材のものを選ぶことをお勧めします!

私も出産が2回とも冬だったんですが、授乳用ブラ+ヒートテックのキャミ+ヒートテックのUネック長袖インナー(使いこんで首元ダルダルだと授乳しやすいです)+襟付きフリースパジャマ+モコモコ靴下が産後すぐと夜間の定番あったかスタイルでした。

授乳服に関する記事はこちら⇒授乳服って必要?冬は絶対あるほうがいい!

からだを温めることで、血管が拡張し、血流が良くなるのでおっぱいの量が増えることに繋がります。

産後は温かい服装を意識しましょう!



目安は2リットル!水分をしっかり摂る

産後に必要な水分の量が2リットルってご存知でしょうか?

だいたいコップ1杯が200mlなので、コップ10杯分になるわけですが、こんなに1日飲んでるかと言われると・・・飲んでない方もきっと多いことでしょう。

気を付けないとそんなに飲めないと思うので、しっかり産後は2ℓ水分が必要と覚えておきましょう!

意識すれば、案外2リットルは飲める量です。

なにを飲むかも大切で、妊娠中と同様に赤ちゃんに影響を与えるカフェインの入った飲料は避けましょう。

(絶対ダメ!というわけではないので、コーヒー1杯や紅茶1杯とかなら問題ありません。)

私は4リットルの大きいやかんで麦茶(麦茶はノンカフェインです)を沸かして飲んでいます(家族分も含みます)

それと、母乳の出がいまいちな産後1、2カ月ごろは、ごぼう茶を飲んで母乳量アップに成功しています。

詳しくはこちら⇒産後の救世主!香ばしいごぼう茶!

本当は、アモーマ(AMOMA)のミルクアップブレンドがオススメなんですが、値段がちょっと厳しかったので^^;

アモーマの効果は、看護師の同期ママ達からもお墨付きなので、月に2,000円弱なら出せる!という方はオススメです。

産後は、ノンカフェインの飲み物(麦茶や水)を毎日2リットル摂取し、ごぼう茶・ハーブティーなどの母乳量アップ飲料も取り入れて、母乳量アップを図りましょう!

栄養バランス大事

水分を摂れば母乳が出る!というわけではありません。

水分だけでなく、必要な栄養を摂ることはとても大事です。

栄養が足りないと、産後のからだの回復が遅れ、母乳をあげる元気や気力も出ず、産後うつを招く一因にもなってしまいます。

元気なからだや精神を保つには、おいしいごはんが必須。

私は里帰りせずに、パパと3歳長男と産後を乗り越えましたが、とにかく産後のごはんをどうするかを産前からいろいろ頭を悩ませました。

ヨシケイや宅食などいろいろ探した結果、福山市の産後ヘルパーさんを依頼したり、パパに時短勤務をしてもらって食事を準備してもらうなどしておいしい栄養満点の食事を摂ることができました。

詳しくはこちら⇒産後のごはん作りは外注しよう!福山市の産後ヘルパー事業の支援を受けられることに!


寝られる時に寝る

5分でも10分でもいいので、寝られるタイミングがあったら寝ましょう。

特に産後1、2カ月の赤ちゃんの細切れ睡眠がひどい時は、赤ちゃんのかわいさより、猛烈な睡魔によるイライラが勝ってしまうことも多々あります。

なんで寝てくれないの?さっきおっぱい飲んだし、おむつも替えたし、こうやって抱っこして揺れてるのになぜ寝ないし、置いたら背中スイッチがなんで反応するのよ!?と、極限を味わったのは私だけじゃないはずです。

産後すぐの入院中に、そんな状態で夜間赤ちゃんを預けにナースステーションに行ったら、「赤ちゃんだから理由なく泣くこともあるのよ?」って見当違いなことを言われて落ち込んだこともあります。

今なら、黙って預かってよ!って思えるのですが、その時は2人目なのにこんなことでいいのだろうか…朝まで母子同室頑張ればよかったのか…とかなり悩みました。

産後ってメンタル豆腐ですもの。

とにかく、豆腐メンタルを休ませるためにも寝れる時に寝るのが鉄則です!


とにかく吸わせる

これが一番重要と言っても過言ではないです。

赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激で、おっぱい産生ホルモンが脳から分泌されて母乳が出るのがママのからだなので、とにかく赤ちゃんに吸わせることが重要です。

とくに初産婦さんは乳首の皮膚が薄いし、刺激に慣れていないため、赤ちゃんの浅吸いや吸引力に負けて乳頭が真っ赤になったり、切れたり、水疱ができたりと散々な思いをすることも少なくありません。

私も長男の時は、切れかけるわ、真っ赤になるわで、少しこすれるだけで声にならない悲鳴が出てしまうほどでした。

そんな人のお助けアイテムが、馬油やランシノーなどの乳頭保護剤!



傷の回復を助けつつ、乳頭を保護し、赤ちゃんの口に入っても無害なので安心です。

2人目の今回も事前に購入していたんですが、長男の1年に渡る刺激で皮膚が鍛えられていたので、最初の1週間必要なだけでした。

初産婦さんは、あれば絶対助かるアイテムですので購入をお勧めします。

 

まとめ

だいたい産後1カ月半で、完全母乳でいけるようになったのですが、母乳育児は洗浄も消毒もミルク作りも必要なくて、軌道に乗ればかなり楽です。

自分がごはん中に赤ちゃんが泣いても、片手ではしを持ちながら、片手で抱っこしてすぐ授乳できますし。

お行儀は悪いのは100も承知ですが、最高の時短方法だと思うのでおすすめです。

母乳育児が軌道に乗るまでは、上記の母乳アップメソッドをぜひ参考にしてみてください。

産後1週間のおっぱいの変化はこちら⇒産後のおっぱい 1週間でこう変わる!