子どものインフルエンザ、怖いですね。
大人がかかってもかなりしんどいインフルエンザですが、子どもがかかると肺炎やインフルエンザ脳症を発症することもあります。
インフルエンザ脳症は、主に5歳以下(特に2歳以下)の子に発症しますので、年齢に該当するお子様をお持ちの方は注意が必要です。
年間200~300人にインフルエンザ脳症が発生し、命に関わることも!
この子どものインフルエンザの予防に有効なのが、予防接種です!
いつ予防接種に行くべきか見ていきましょう。
2019年10月現在、沖縄では警報レベル、鹿児島では注意報レベルでインフルエンザが流行っています。
行楽・旅行シーズンで人の移動もありますし、どんどん寒くなり乾燥すればインフルエンザが流行する条件が整います。
流行してから予防接種を打ったのでは遅いため、早めに打っておいたほうが安心です。
早く打っても、流行シーズン中に予防効果が切れたら困りますね。
でも、インフルエンザワクチンの効果は長いので問題ありません。
予防接種でできた抗体(インフルエンザをやっつける免疫細胞)は5カ月もちます。
子どものインフルエンザの予防接種は、13歳未満では2回接種する必要があり、1回目から2~4週間後に2回目を打つことになっています。
つまり、10月中旬に1回目を打ったとしても、2回目は11月上旬か中旬。
来年4月までは効果が持続します。
ワクチン接種による効果の出現には、接種してから2週間程度必要になります。
2018年は12月頃に流行注意報が出始めましたが、2019年、10月の段階で沖縄に警報が出ていることを考えると、
10月に1回目、11月に2回目を打っておくと安心です。
遅くても毎年12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいと考えられていますが、警報の具合をみて早く打つほうがよい年もあります。
インフルエンザの予防接種は、感染を完全に防ぐ効果はないのが現状です。
完全ではないですが、インフルエンザの発症予防や、発症後の重症化や死亡を予防する効果はあるとされています。
乳幼児のインフエルエンザワクチンの有効性は、約20~50%の発病防止効果があるといわれていますので、より安全策を取る意味で打っておいたほうがいいと考えます。
もし、予防接種を打たずに感染してインフルエンザ脳症になってしまったら、悔やんでも悔やみきれない思いをすることになります。
インフルエンザを発症した子どものうち、0~4歳では6.9%、5~19歳では4.9%がインフルエンザ脳症を発症し亡くなっています。
4,5歳以下のお子様がいる場合は、インフルエンザ予防接種をすることを強く勧めます。
ちなみに、妊娠中のママがインフルエンザワクチンを接種した場合、生後6カ月まで赤ちゃんにインフルエンザの予防効果が持続することがわかっています。
産婦人科でもインフルエンザの予防接種を受けることができますので、ぜひ医師に相談してみてください。
毎年、12月頃になると、インフルエンザの予防接種を求めて病院に来る人が増えます。
さらに感染症が流行るシーズンであることも相まって、小児科はかなり混雑します。
ワクチンが足りず、話題になった年もありました。
感染症が渦巻く混雑した11・12月の小児科に行くよりも、朝一番でも空いている10月の小児科に行くほうが得策でしょう。
そうこうしているうちに風邪をひいて、打つタイミングがずれることも考えられます。
打てるときに早めに打つことが大切です。
ぜひ、10月中に1回目のインフルエンザの予防接種を終えておきましょう!
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