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辛いのは睡眠不足!子どもの付き添い入院におすすめの持ち物3つ

子どもが入院すると、年齢や治療の内容などによっては、親の付き添い入院が必要です。

付き添い入院中は、十分な睡眠が取りづらく、疲労やストレスをより感じやすくなることも。この記事では、付き添い入院するママの睡眠の質を高めるために、おすすめの持ち物について紹介します。

 

子どもに付き添い入院するママの多くが睡眠不足

病気やけがで子どもが入院すると、親の付き添いが必要になる場合があります。とくに、乳幼児期の子どもは、親と離れることで不安やストレスを感じやすいため、医師から付き添い入院を勧められることが多いでしょう。

また、子どもを一人で入院させることは、親にとっても不安が大きいため、自ら付き添い入院を希望する人もいます。

親子の不安を軽減するために、有効な付き添い入院ですが、親の負担は非常に大きくなります。

子どもの付き添い入院に関するアンケート調査によれば、子どもに付き添い入院するのは9割以上が母親です。そして、その多くが「睡眠や食事を満足にとれなかった」と感じています。

とくに、睡眠に関しては、入院期間の長さに関わらず、9割以上の人が睡眠不足だったと回答しているのです。

 

【参考:NPO法人Keep Mams Smiling!】

「独自調査 子どもの入院への付き添いに関するアンケート結果のご報告」(2019)

「入院中の子どもの家族の生活と支援に関する実態調査」の概要 (2019-2020)

 

子どもの付き添い入院で睡眠不足になる理由

ではなぜ、子どもに付き添い入院すると、睡眠不足になりやすいのでしょうか。主な理由は、環境の変化にあります。

 照明の明るさや環境音

病院内では、夜間でも照明が明るかったり、医療従事者の足音や医療機器の音などがうるさく感じたりします。個室でない場合は、同室者の声や足音なども気になるでしょう。

 

 簡易ベッドや子ども用ベッドでの添い寝

付き添い入院中は、病院から貸し出される寝具を使用します。付き添い者用に簡易ベッドなどが貸し出されることもありますが、子どもと同じベッドで寝なければならないこともあります。

いずれにしても、自宅と比べて快適な睡眠環境ではないため、なかなか寝付けなかったり、うまく寝返りが打てずに体の痛みで目が覚めてしまったりするのです。

 

子どもへの対応

環境の変化に影響されるのは、子どもも同じです。入院前よりも子どもの眠りが浅くなって、目を覚ましたり、夜泣きしたりすることも。子どもの睡眠の浅さも、付き添う母親の睡眠不足につながります。

睡眠不足が続くと、体も心も休まる時間がなく、疲労感やストレスをより感じやすくなります。体調不良の原因にもなるため、付き添い入院中は、睡眠の質を高める工夫が必要なのです。

 

子どもに付き添い入院するママにおすすめの持ち物3つ

付き添い入院中は、睡眠の質を高めるために、以下のようなグッズを持っていくことをおすすめします。

(1)アイマスクと耳栓

周囲の光や音をできる限り遮るために、アイマスクや耳栓を持っていきましょう。とくに光は、人間の睡眠に大きな影響を与えることがわかっています。

私たちの体は、光を浴びると、メラトニンというホルモンが分泌されて、目が覚めるようになっています。目を閉じていても、まぶたを通して入ってくる光に反応してしまうため、アイマスクで光を遮ることが、質の高い睡眠をとるためには効果的なのです。

 

(2)体温調節しやすい衣類や冷感・温感グッズ

「付き添い入院のとき、親はどんな服装でいれば良いの?」という疑問をもつ人もいるでしょう。

病院の空調設備は、病院側が一括管理していることが多いため、個室であっても自分でエアコンの調整ができない場合があります。そのため、暑さや寒さで寝付けなかったり、目が覚めてしまったりするのです。

付き添い入院中は、季節に関わらず、暑さと寒さに対応できる衣類を持参しましょう。例えば、カーディガンやレッグウォーマー、膝掛けなどがあると便利です。

また、手軽に使用できる、冷感・温感グッズも役に立つでしょう。夏であれば、小型の電池式扇風機や、汗拭きシートなどの冷感グッズを。冬であれば、開封するだけで温まるアイマスクや、カイロなどの温感グッズがおすすめです。

ただし、病室内のコンセントは充電に使用できない場合があります。コンセントを使わなくても使用できる、冷感・温感グッズを持っていくと良いでしょう。

 

(3) 使い慣れた寝具

自宅での睡眠環境にできるだけ近づけるため、使い慣れた枕や、持ち運びやすい薄手のタオルケットなどを持参すると良いでしょう。

とくに枕は、クッションや座布団の代わりにも使えるので便利です。普段使っているパジャマを持ち込むのも良いですね。

 

睡眠の質を高めて子どもの付き添い入院を乗り切ろう

付き添い入院中は、さまざまな理由から睡眠不足になりやすく、睡眠の質を高める工夫が必要です。ぜひ、今回ご紹介した持ち物などを活用して、付き添い入院を乗り切りましょう。

荷物の持ち込みに制限を設けている病院もありますので、事前に確認しておくと安心ですね。

著者:よしわら かおり

看護職歴13年。乳児から高齢者まで、幅広い年齢層への看護経験があります。現在は2児の子育てに奮闘しながら、医療ライターとして活動中。趣味はアロマセラピーで、自分や家族の健康管理にも取り入れています。

参考:
「子どもの入院に付き添う母親の負担の特徴」 広島国際大学看護学ジャーナル 第9巻 第1号 2011

「母子同室入院における母のストレス反応としての疲労感に関する研究」 岩手県立大学社会福祉学部紀要第4巻第1号(2001.9)

「入院児の家族の付き添い ・ 面会の現状と 看護師が抱く家族ケアに対する困難と課題に関する全国調査」
日本小 児看護学 会誌 Joumal of Japanes eSociety of Child Health Nursing Vol.22 No .l p.129−134,2013

「長期入院患児に付き添う母親の思いの検討」葦 (43), 65-68, 2015-03-10奈良県立医科大学附属病院

「子どもの入院に付き添う親への支援について」 千里金蘭大学紀要 12 19−26(2015)

「入院児の母親の睡眠に関する研究 -小児専門病院における分析-」第60巻第 7 号「厚生の指標」2013年 7 月

NPO法人 Keep Mams Smilimg! 独自調査【子どもの入院への付き添いに関するアンケート】結果のご報告(2019)

・NPO法人 Keep Mams Smilimg! 「入院中の子どもの家族の生活と支援に関する実態調査」の概要(2019-2020)

「入院児の母親の睡眠に関する研究 -小児専門病院における分析-」 第60巻第 7 号「厚生の指標」2013年 7 月

「入院中の子どもに付き添う母親の睡眠の実態とQOLとの関連 一客観的指標と主観的指標による評価一」 日本小児看護学会誌 Journat ofJapanese Society ofChild llcalt hNLirsin〜gVo124 No.3 p.26−32,2015

「子どもの短期入院に付き添う主養育者の 疲労の変化と影響要因 ―家族のサポート状況に焦点を当ててー」 小児保健研究  第78巻 第3号,2019(P.245~252)

「入院中の子どもと付添っている母親の睡眠の実態と その影響要因」 日本看護研究学会雑誌Vol.35 No.3 2012 P.296

「良質な睡眠のための環境づくり -就寝前のリラクゼーションと光の活用-」バイオメカニズム学会誌,Vol. 29, No. 4 (2005)

「耳鼻咽喉科としての認知症への対応 睡眠からアプローチする認知症予防」 日耳鼻 122: 1475―1480,2019