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子どもの靴の選び方で重要なポイントは?靴選びで足の健康を守ろう!

子どもの靴を、デザインや価格で選んでいませんか?靴は子どもの成長に大きく影響します。合わない靴を履き続けると、足の変形を招くことも。この記事では、子どもの足の成長を守る「靴の選び方」について解説します。

子どもの足の成長

子どもの足の成長

人の身体を支えている足は、複雑な構造をもちます。片足は、およそ26個の骨と55個の関節、100以上のじん帯によって構成されています。子どもの足は、どのように成長していくのでしょうか。

個人差が大きい

成長していく中でどんどん変化する子どもの足。足の成長のスピードは、遺伝や歩き始める時期によって個人差が大きいです。

産まれたばかりの赤ちゃんの足は土踏まずがなく、ぽってりとやわらかく厚みがあります。赤ちゃんの足にあるたくさんの骨は、半分くらいが軟骨の状態ですが、18歳頃にかけてだんだんと成長して硬い骨になっていきます。

成長が早い

歩き始めるころには土踏まずのない足も、歩いたり走ったりしていくうちに足の脂肪が減って筋肉が成長し、土踏まずが作られていきます。

子どもの足は、目まぐるしいスピードで成長するので、半年で5mm以上大きくなることも珍しくありません。せっかく靴を買っても、半年もしないうちに小さくなってしまったという経験のある方も多いのではないでしょうか。

意外に知られていない?子どもの足に変形がおこるリスク

サイズや形が合わない靴が原因で、子どもの足にトラブルが起こってしまうことがあります。子どもの足におこる変形のリスクについてみてみましょう。

外反母趾

外反母趾と聞くと、ハイヒールを履いている大人の女性に多いイメージがありますが、実は子どもも外反母趾になるリスクがあります。

子どもの足は軟骨が多いため、靴の窮屈さに気付かないことは少なくありません。小さい靴をずっと履いていると、靴に合わせるように変形しながら足が成長し、外反母趾になってしまうのです。

浮き指

靴のサイズが小さいと、靴を履いた時に指先が丸まる「浮き指」になる危険があります。浮き指は足の指に力が入りにくくなるので、走る、踏ん張る、ジャンプするといった動きが上手にできません。そして、足に力が入りくいことから身体が安定せずに、転びやすくなってしまいます。

靴を見る前に足を見よう

子どもの足の変形をおこさないためには、どのような靴を選ぶといいのでしょうか。足に合った靴を選びやすくするためには、靴を見る前に子どもの足をよく見ることが大切です。

足の形を知ろう

足の形は、指の長さのバランスで3つに分類されています。親指が一番長い「エジプト型」、人差し指が一番長い「ギリシャ型」、そして親指と人差し指の長さが同じくらいの「スクエア型」です。子どもの足の形の特徴を知り、なるべく足の形に合った靴を選ぶようにしましょう。

足のサイズをはかろう

靴を買うときには、お店で足のサイズを測定してもらうといいでしょう。

かかとからつま先までの「足長(そくちょう)」と、親指のつけ根から小指のつけ根の間の幅の「足幅(そくふく)」、そして足幅の位置でぐるりとメジャーを1周させた「足囲(そくい)」を測ると、日本工業規格(JIS)で定められた靴のサイズ表からぴったりのサイズが分かります。3つの足のサイズをはかることによって、靴の長さを表す「〇〇cm」というサイズだけでなく、1E~4E、Fなどの横幅のサイズを参考にして靴を選べます。

子どもの靴選び、メーカーやモデルの決め方

子どもの靴選び

サイズが同じ靴でも、メーカーやモデルによって実際の大きさは違うため、必ず試し履きをしてから選ぶようにしましょう。買うときにチェックするポイントをご紹介します。

足に適度にフィット

靴を試し履きしてみても、本当に足にフィットしているかは、外から見えにくいものです。フィット感を確認するには、中敷きを取り出して足を乗せてサイズや形が合っているか見てみましょう。つま先部分には、5mmくらいのすき間があると歩きやすいとされています。

靴の幅が調節できる、靴ひもやベルトのついている靴は、歩くときに靴の中で足がずれるのを防げるのでおすすめです。

歩きをサポート

人は歩くとき、かかとから着地してつま先で地面を蹴って進みます。この一連の動作をサポートしてくれる靴を選ぶと、歩きやすくなります。

まずは、かかとがしっかりとしているか触ってみましょう。かかと部分に芯が入っている靴は、かかとの骨をしっかりと包み込んで着地をサポートしてくれます。続いて歩く動作を想定しながら靴を曲げみて、ちょうど指のつけ根のあたりで曲がりやすく作られている靴を探してみましょう。また、平坦な場所に置いたときにつま先部分が少しそり挙がっている靴は、歩くときに足が前に出やすく、転びにくいとされています。

幼稚園や学校の上履きも

子どもが一日の間でもっとも長い時間履いている靴は、上履きかもしれません。けれども園や学校指定の上履きは、底が薄くかかとがペラペラだったり幅が選べなかったりすることが多く、子どもの足の成長をサポートすることは難しい現状があります。指定の靴を変えるのは難しいかもしれませんが、足のトラブルを最小限にするために、上履きのサイズチェックは定期的に行うようにしましょう。

足の健康を守る靴選びを

子どもは、靴が合わないことに自分では気付きにくく、足に合わない靴を履き続けることで足にトラブルが起こるリスクがあります。

足の変形が起こると、痛みを感じたり転びやすくなったりしてしまいます。足のトラブルを防いですくすくと成長できるよう、足に合わせた靴選びをしてあげましょう。

著者:城戸あき

看護師として10年間の病棟勤務後、子育てをきっかけに訪問看護へフィールドを移す。在宅では足のトラブルを抱えている方が多いと感じ、フットケア指導士を取得。最高の息抜きはイタリアンジェラートの食べ歩き。

参考:

東松山市 足の発育発達

日本靴医学会 靴の医学2012

東京都立皮革技術センター 子供の足と歩行と靴を考える 

JIS靴サイズ表