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【産科看護師の実体験&対策法】産後の乳頭は切れる!皮がむける!亀裂や水疱も!

母乳育児で、産後すぐはもちろん、しばらく経ってからも悩むのが乳首のトラブルです。

授乳介助で数百人のおっぱいを見てきましたが、皆さん乳首のトラブルで悩まれています。
もちろん私も悩みました。

1人目は刺激に慣れていない状態なので特に辛いですし、2人目のときもなりました。

水疱や白斑、亀裂や噛み傷などなど、
悩みは尽きません。

でも、これを乗り越えれば快適な母乳ライフが待っているので、元産科看護師、そして現在2人の育児をしている経験から、対処法を伝授したいと思います!

 

ヒリヒリ!血が出る!?乳首のトラブルはわたしだけ?

授乳中の痛みは、多くのママを悩ませます。

授乳に慣れていないのは、ママはもちろん、生まれたばかりの赤ちゃんも同じです。

特に1人目の授乳となると、初心者同士なのでうまくいかないのは仕方ないですね。

乳首のトラブルは下記が挙げられます。

1.表面がヒリヒリする、赤くなる

2.水泡ができる、やぶれる

3.亀裂が入る

4.切れる、血が出る

 

どれも痛い!授乳ってこんなに痛いの!?と授乳が苦行になってしまうこともあります。

 

授乳がつらい・・・乳首のトラブルはなぜ起きるの?

本来、乳首はか弱い部分です。

それが、赤ちゃんの吸引力と、浅吸いなどで乳首の一部に負担が集まることで、皮膚が耐えれなくなってトラブルが起こるというケースが多いです。

どれだけの吸引力かは、一度、小指を吸わせてみるとよくわかります。

生きるための本能ってほんとうにすごいなと感じることができます。

この吸引力が乳首全体にかかれば、まだ耐えられます。
(※皮膚の弱い人はダメージを受けることもあります)

ですが、くわえ方がうまくいかない場合や、赤ちゃんの口が小さい場合、ママの乳首が大きい場合など、赤ちゃんの口に乳首が上手に奥まで入っていない状態で授乳を続けると、高確率で乳首のトラブルにつながります。

 

トラブルを起こさないためにできることは?

乳首のトラブルは授乳へのモチベーションを下げるだけでなく、赤ちゃんの空腹やギャン泣きなどに連鎖していくので、できる限り避けたいところです。

産後のおっぱいトラブル回避方法は以下のとおりになりますので、参考にしてみてください。

赤ちゃんの口が最大限に開いているときに、ガッと奥まで乳首を含ませる

これが一番のおっぱいトラブル予防法です。

口を開かせる方法は、くちびるをチョンチョンっと指でつつくか、泣いてもらうと大きく口が開きます。

看護師時代に授乳介助に付いた時に、よくやっていたのが、脇の下や脇腹を手でワシワシ掴んで刺激する方法です。

子どもにするとくすぐったくて笑いますが、半分寝てしまった赤ちゃんを起こしてしっかり飲ませるのに有効な手段になります。

痛かったらすぐはずす

乳首の根元まで口に入らず、先端〜途中まで含ませた状態で授乳すると痛みを感じるはずです。

それは乳首トラブルの警報サインなので、即はずしましょう。

外す時に絶対にしてはいけないのが、なにもせずにそのままおっぱいを引き抜いてしまうことです

掃除機に服がからまった時にそのまま引き抜いたら、伸びるのは想像できますね。

すでに傷が入っている状態の乳首がその状態になったら、ザクッと切れるのは想像がつきます。

正しいはずし方は、飲んでいる赤ちゃんの口の端にママの小指を入れて、圧を解除してから乳首を離します。

本気で食らいついているので、割と口の端をぐいっといかないと圧がかかったままのため、ご注意ください。

これで、痛い!→バッとはずす→ざっくり切れるというパターンを回避することができます。

ヒリヒリしている段階で早めに対処!

乳首がヒリヒリしたり、赤くなっていたら乳首がダメージを受けているサインです。

新生児のころの頻回授乳では、このダメージの自然回復が間に合わないので、早めに看護師や助産師に伝えましょう。

病院によりますが、バーユランシノーなどの赤ちゃんの口に入っても大丈夫な保湿剤を処方してくれますので、それをこまめに塗ってください(西松屋やドラッグストア、amazonなどで販売されています)。

だいぶ違います。

市販されているので、買っておくと産後なにかと安心です!

乳首のトラブルがひどい場合には、たっぷり塗った後にラップを乳首にかぶせておくと、より効果的です。

授乳前に軽く絞る

産後2、3日目に起こる胸の張りや、授乳の間隔が開きすぎてカチカチになったおっぱいは、赤ちゃんが吸い付きづらい状態で浅吸いになりがちです。

おっぱいがガチガチによく張っている時には飲ませる前に、軽く搾って圧抜きをしてあげましょう。

乳首の根元あたりが柔らかくなって、赤ちゃんのくちびるが滑ることがなければ吸いやすい状態です。

入院中にできるだけ授乳介助に看護師・助産師を呼ぶ

産後の入院中に、授乳が不安、おっぱいが切れそうで怖いなど、とにかく授乳に慣れるまではいろんな理由で看護師や助産師に飲ませ方をチェックしてもらうと安心です。

退院すれば、気軽におっぱいの相談ができないので、入院中にできるだけ見てもらうスタンスがいいでしょう。

痛い時は無理して授乳しない

頻回な授乳で、痛みがどんどん積み重なっている状態のときには、授乳をパスするのもありです。

入院中なら看護師や助産師に相談しましょう。

退院後なら1回だけミルクにして乳首を休ませるのもいいでしょう。

おっぱいは出さないと分泌量が増えないので、できれば授乳を休む場合は軽くでも搾乳することをおすすめします。

誰にでも起こることなので落ち込まないで

乳首トラブルは、どんなママでも起こります。

2人目のときも、やはり乳首トラブルはありました。

元産科ナースですが、完ぺきに予防するのは厳しいです。

1人目はピアバーユがかかせず、常に塗っていた記憶がありますし、2人目も、入院中にヒリヒリ痛くて、バーユを処方してもらってせっせと塗っていました。

とにかく、我慢しないことが大切です!

授乳は痛いものと思い込んで我慢して乳首が切れて授乳できなくなってしまい、片方授乳後に、もう片方を搾乳していたお母さんもいました。

母乳育児、最初は大変ですが、慣れると本当に楽なので、ポイントをおさえて乳首トラブルをのりこえましょう!

産後すぐのおっぱいの変化について知りたい方はこちらもどうぞ。

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